就活にあたり、就職活動や企業選びの軸を持ち活動することは極めて重要です。
就活で一流企業の内定をもらえる人には共通して特徴があります。
自分は、九州大学および大学院を修了後に自動車業界の超大手企業Dに就職しましたが、 その経験をもとに書いていきます。
これから就職活動を始める、志が高い就活生のみなさまの参考に少しでもなればと思います。
漠然と過ごしていた学生生活
ぼくは、大学院まで進学し、理系で材料系の専攻でした。高校は福岡県内トップの進学校、大学は旧帝国大学と申し分のない学歴を経ましたが、『本当に自分が社会人で何をしたいか』の具体的な職種や業種、企業などを真剣に考えたのは
就職活動が始まる大学院1年になってからでした。
就職活動が始まるまではただ漠然と学生生活を送っていました。
自分の専攻の学校推薦を貰うことができれば、先輩方が就職したようなそれなりの企業に難なく入社できると考えていたのだと思います。
実際にそういう考えの学生はたくさんいると思うし、大半だと思います。
目の前の研究活動や学生生活に没頭するのは決して間違っていないし、良い大学に行けば、理系は特にその専攻からの学校推薦もあるのでしっかりとした道が用意されているのも確かです。
ぼくは就職活動が始まる前に実施されるインターンに、同じ専攻の先輩方が多く就職した材料系の企業2つに応募しました。
教授や同じ専攻の先輩のコネクションもありインターンには難なく参加できました。
難なくそういった企業には入社できるんだろうなあと思いながら就職活動開始を迎えました。
同じ大学で同じ専攻の先輩方がたくさん就職する企業に入社すれば、同じ畑で働けるし、間違いなく苦労も少ないし、出世もしやすいし、仕事にもうまく適応できるはずです。
しかし、当時のぼくは、
難なく進む進路にどこか納得や満足ができず、
かといって、違う業界に就職するならどの企業にすればいいのか決めれずにいました。
就職活動スタート
就職活動が始まるにあたり、企業説明会や学校推薦希望調査が始まりました。
そのとき、ぼくには希望する会社が一つありました。自動車業界の超大手企業です。
就職活動開始の前に、就職先について考えたところ、思いのほかすぐに心に決めたのです。
その会社を選んだ理由や考え方は後述します。
きっかけや考えは今思うとふんわりしているし、もう少し深く考えるべきだったかもしれません。
しかし、なぜか当時のぼくにはものすごい覚悟と推進力がありました。
この会社しかないと決めつけて思い込んで就職活動に注力しました。
その会社は、
自分の専攻はその会社ではニッチな分野でしか活かされない、おおよそ畑違いな事業内容で、
同じ専攻の先輩方が就職したことやコネクションは全くなく、専攻からの学校推薦の効力もない会社でした。
就職活動が開始すると、ぼくはその会社の説明会には行ける範囲ですべて参加しました。
その会社の事業内容や製品についての知見も全然なかったですが、
精一杯に下調べをして、質問も精一杯に絞り出して、時間が許す限りリクルーターの方に聞き込みました。
※大手企業の内定を勝ち取る人の特徴として、学歴・スキルも大切ですが、
・行動力
・戦略(軸)
・自分の能力・アピールポイントの把握
が極めて重要です。
その会社の情報収集をする際には以下の3点を意識しました。
その会社の概要把握
以下、主な理由です。
・自分がその会社を志望した動機やイメージと事実にギャップがないか確認する
・その会社は基本的にポテンシャル採用(配属先は入社後の全体研修後に決定する)のため、会社の全容を把握する必要がある
自分がその会社でどのように活躍できるか
以下、主な理由です。
・その会社でキャリアを築いていくにあたり、具体的にビジョンを描くため
・その会社で活躍できる自分のアピールポイントや能力を整理するため
自分がその会社で何をしたいか
以下、主な理由です。
・志望動機に落とし込むため
大切にした取り組み姿勢
就職活動が進み、その説明会に何度か参加するうえで、
同じように毎回説明会に参加するその会社の志望者の仲間ができました。
違う専攻で、その専攻から毎年何人か就職している仲間もできました。
また、何度も説明会に参加することで、その会社のリクルーターに顔を覚えてもらえました。
仲間やリクルーターから情報を集めながら、ぼくは確実に内定までの道を着実に一歩ずつ進みました。
当時のその会社に就職するための取り組み姿勢は、
その会社一本に注力する、ほかの会社のことは選考に落ちてから考える
ほかにも人それぞれ考え方があると思います。
・業界を絞って、とにかく同じような業界の企業に応募する
・業界にを絞らずに、とにかく各業界最大手企業に応募する
・業界を絞らずに勤務地や条件を満足する企業に応募する など
とにかくその会社に関する情報を集められるだけ集める
ほかにも人それぞれ考え方があると思います。
・マッチング採用(配属先に応募する)の場合はその企業の該当事業に重きを置く
・自分に有益な情報だけ入手する など
過去に優良企業に就職した先輩の就職活動のデータ(応募書類や面接対策)を入手し参考にする
これが実はかなり大切だとぼくは考えています。
同じ会社に入社した先輩だけではなく、優良企業に就職した優秀な先輩の考え方や取り組み方は積極的に参考にするべきだと思います。業界などが全然違っても参考にできる点は多くあると思います。
例えば、
・志望する会社への自分の売り込み方
・面接でよく聞かれる質問やその回答例 など
選考結果
結果として、ぼくはその会社に無事に内定することができました。本社での面接では緊張のあまり全然うまく話ができませんでしたが、本当に入社したい気持ちと思いは伝えることができたのだと思います。
就職活動で出会えた同じ志望者の仲間やリクルーターの多大なアドバイスのおかげだったと強く思います。
会社を選んだ理由・考え方
後述すると書いた、ぼくが自動車関係の超大手企業を志望した経緯を書いていきます。
ぼくは工学で材料を専攻していました。同じ専攻の人たちは材料メーカーに就職する人が大半でした。
あらゆるモノづくりの原点である材料を学ぶために大学および大学院に進学しました。
(といっても明確な希望職業がなく、進学するなら材料系かなあって感覚でした(笑))
大学で材料を研究する中で感じた当時のぼくの就職に対する考えです。
(今考えると正しかったとは言えないかもしれませんが)
材料研究や開発が、近い未来どういった形でモノづくりで社会貢献できるかまで実感できる会社で働きたい
個人としては、材料の研究や開発に携わりたい。
会社という組織としては、研究段階から実際にモノが世の中で使われるまでを世界レベルで遂行でき、その組織の一員となることでより高いモチベーションで新しい技術にチャレンジしたい。
モノづくりに携わる様々なスペシャリストと仕事をすることで視野を広げたい。また、幅広いスキルや経験を習得して自己成長につなげたい。
※モノづくりで材料技術が最大に活かせて社会貢献できる業界=自動車業界という当時の自分の考えで業界は決めました。自動車は小さなネジも含めると約3万個の部品で出来ていると言われています。色々な材料や部品メーカーの技術が集約されている日本が世界に誇る技術です。
社会貢献するなら世界中、大きければ大きいほどやりがいがある
以上より、自動車業界かつ世界レベルのトップ企業に就職したいという考えに至りました。
【参考】MCWの輪
ぼくが個人的に大切にしている考え方です。
(当時の自分はそこまで考え切れてなかったと思いますが)
MCWの輪 : M=Must, C=Can, W=Will からなる3つの輪。つまり、『求められること』、『できること』、『やりたいこと』である。3つの輪が重なり合う部分がShall=やるべきことである。
以下、自分なりの解釈です。
Must : 企業(社会)が個人(企業)に求めること、期待すること、個人(企業)の責任
Can : 個人(企業)ができること、能力、才能
Will : 個人(企業)がやりたいこと、意思・意向、希望・予測
個人目線と企業目線で書きましたが、
個人目線の3つの輪が重なり合う部分Shall=やるべきことは意識して就職活動に取り組むことが非常に大切であると考えます。
※ちなみに企業目線の3つの輪が重なり合う部分Shall=やるべきことと、個人目線の3つの輪が重なり合う部分Shall=やるべきことが、お互いに重なり合う部分が個人におけるその企業の一員としてのShall=やるべきことであると考えます。
以上、だらだらと自論と書きましたが、共感していただけたり参考になれば幸いです!
以上、就活で大企業・一流企業の内定をもらえる人の特徴、でした。